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ここでは、教職と塾講師でどのような点に違いがあるのかについて解説します。それぞれの仕事内容、やりがい、労働環境などを比較したうえで、塾講師の強みとなる部分をピックアップして紹介します。
教育に関わるという点は共通していますが、教職と塾講師では目的や仕事内容に違いがあります。そこで、比較しやすいようにそれぞれの特徴についてまとめました。
| 教職 | 塾講師 | |
| 目的 | 生徒の心身健康・人格完成 | 生徒の学力アップ |
| 仕事内容 | 授業・クラス運営・生活指導・部活動指導など | 授業・学習指導・保護者対応・事務作業など |
| 指導範囲 | 教育活動全般 | 目標達成のための学力向上 |
| キャリアの柔軟性 | 低い | 高い |
先生といってすぐに頭に浮かぶのは教職(学校教員)でしょう。教職という仕事の目的や内容について確認の意味も含めまとめてみました。
教育基本法で教育の目的は「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」と定めています。教員の役割は、単に知識・技術を伝達するのではなく、子どもの考える力を養い人格の完成を目指して育成することです。
授業のほかにクラスの運営、生徒の生活指導・進路指導、部活動指導、保護者との連絡、学校行事の運営など、生活面や道徳面での指導・サポートなど多岐にわたります。授業は小学校ではほぼすべての教科、中学・高校では専門科目を担当します。
仕事内容の説明でもわかりますが、学校教員の指導範囲は学習から生活、道徳、進路など教育活動全般です。生徒としても学校で学ぶのは国語や理科、算数などの教科だけでなく人として成長するために必要なことすべてを学びます。
文部科学省の定める1カ月45時間以内のガイドラインを超える時間外勤務が多く、長時間労働が問題化しています。教員の仕事内容や指導範囲からもわかるように業務範囲は広く、毎日が多忙なためストレスを抱えやすい労働環境といえるでしょう。
教職は教諭→教頭→校長といったキャリアアップがあり、一つの学校で5年程度勤務すると他校へ移動することもあります。しかし、民間会社のほど役職が細かく設定されていることはなく、転職を繰り返すようなケースはあまりありません。
塾講師は授業を行うだけのようなイメージを持つかもしれませんが、さまざまな業務があります。教職と同じ項目でその特徴について紹介します。
塾講師の目的は生徒の学力アップです。塾のコースには学校の授業を補う内容のものや、志望校合格に向けた受験対策メインのものもありますが、いずれにしろ生徒の目標達成をサポートする役割を担います。
塾講師の主たる仕事は授業です。しかし毎日授業をこなしていればよいというわけではありません。生徒のレベルや進捗状況をみながら学習指導や生徒からの相談・質問対応、保護者対応、報告書作成などの事務処理も行います。
塾講師は生徒の成長を見守れますが、学力アップという目的が明確で、教職のように道徳や生活指導、部活指導といった業務はありません。生徒指導や保護者対応をする際も、生徒の学力向上に関連した内容になっています。
塾講師は授業をするための準備や情報収集が必要で、生徒の学習意欲を落とさないためさまざまな工夫が必要ですが、労働時間は一般企業並みです。ただし、授業は午後からスタートするため仕事終了が夜遅くなることもあります。
塾講師は教室長→ブロック長→エリアマネージャーといったように昇進・昇格することが可能です。それ以外に講師の業務から離れて本部勤務の道もありますし、よりよい条件と求めて転職するなどキャリアの柔軟性は高いといえます。
教職と塾講師では目的や仕事内容に大きな違いがあることがわかりました。その中で、塾講師がやりがいを感じる点や強みについて紹介します。
塾講師は生徒の目標達成に向かって、一緒に学習を進めていくので距離が近く、さまざまな反応が直接伝わってきます。教職のように生活や部活動など授業以外でのつながりはありませんが、学力アップのための協力体制が強固です。また目的が明確な分、成果もはっきりわかるのも強みといえるでしょう。
子どもは成長スピードが早いですが、塾講師はそれを間近に感じることができます。人としての成長は目に見えにくいですが、それに比べると学力アップは数字や結果がわかりやすいのが特徴です。自分の授業の工夫や努力によって、生徒が成長する姿を見守るのがやりがいという講師も数多くいます。
教職=学校の先生は、ベテランになっても学校の先生のままで、すべての人が教頭・校長へと進むわけではありません。塾講師は教室やエリアの長も目指せますし、講師の経験を活かして別の職業に就くことも可能です。そのような自由度の高さは塾講師の仕事の強みにもなっています。